
眼瞼けいれん・片側眼瞼けいれん
■眼瞼けいれんの症状と特徴
目のまわりの筋肉がけいれんし、まばたきがうまくできなくなり次の症状がみられます。
>目が開けづらい
>まぶたの不快感
>まばたきの回数が増える
>まぶしく感じるなど
これらの症状が進行するとまぶたが閉じてしまい、見ることが困難になります。症状の進行自体は早くはありませんが、何もせずに症状の軽減は見込めません。緊張などで症状の出方も変わります。40〜70歳の中高年で多く、特に女性が多いのが特徴です。
■片側顔面けいれんの症状と特徴
顔面神経が脳幹から出る部分で圧迫刺激され、顔の表情を作る顔面筋が反復性かつ不随意に収縮します。よって、片側の顔面筋が自分とは意図せずけいれんを起こします。症状が進行すると口のまわりにも現れ、口のまわりの筋肉が斜め上に引っ張られたりします。眠っている最中にも症状が現れたりします。
■治療について
眼瞼けいれんは、一般的に薬物療法、ボツリヌス(ボトックス注射)、手術といった治療方法があります。
■薬物療法
向精神薬や抗てんかん薬などの内服治療があります(当院では実施してません)。
■ボツリヌス療法(ボトックス注射)とは
目のまわりの筋肉に緊張をやわらげるボツリヌスA型毒素を注入する治療です。効果は注入後2〜3日目から現れ、約半年程度は持続します(但し個人差はあります)。非常に有用な治療法でありますが、効果の持続が限られてくるため、繰り返し治療を受ける必要があります。
■手術
まぶたの筋肉や皮膚を短くする手術があります。
ボトックス注射の治療について
ボトックス注射は、薬を使う為の講習実技セミナーを受講した医師のいる医療機関のみ使用が限られております。当院では、診察を行い、患者様に治療に対する合併症と治療効果について十分な説明を行った上、治療を開始します。薬剤が長期保管できない上、使用の準備に時間を要するため、主治医とのお約束をお守り頂きますようお願いします。
■治療の流れ
①1回目の来院(問診・診察)
↓
②2回目の来院(診察・ボトックス注射)1〜2週間後
↓
③3回目の来院(診察)1〜2週間後
■治療する部位
眼瞼けいれんの場合、通常は両側にけいれんを起こしている目のまわりの筋肉に4〜6ヶ所、筋肉注射します。
片側顔面けいれんの場合、片側の強いけいれんが見られる部位に注射します。特に強い部位には分割して注射します。
けいれんの状態にもよりますが、数分で治療は終わります。注射による痛みはほとんどなく、できるだけ細い針を使用して痛みの軽減を図ります。
■効果
効果は、2〜3日目から現れます。だいたい1週間もすれば落ち着いてきます。半年程度持続した後、徐々に効果が薄れてきます。
■副作用
眼瞼下垂、注射部位の皮下血腫、注入部位の違和感、顔面麻痺、兎眼、角膜炎、皮膚炎、倦怠感、血圧低下などが報告に挙がっておりまが、ほとんどは徐々に軽減していきます。
■その他
非常に希に、アナフィラキシー様症状が出ることがあります。また、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症といった方は悪化を招くことがあるようです。
妊娠中や授乳中の方及び小児、この薬剤のアレルギーが見られる方の使用は避けております。

