Psychogenesis

心因性視力障害

眼や脳には異常がないのに、視力が悪い状態です。原因としては心理的・社会的ストレスが原因となりますが、原因不明の場合もあります。状態としては、普段の日常生活で不自由がなく、本人の視力低下の自覚はほとんどありません。きっかけとしては、学校の視力検査でわかることが多く、視力としては0.3前後が一般的に多いようですが、測定の度に変化します。

心因性視力障害になりやすいのは・・・?

年齢として7歳~12歳の子供に多く、性別では男子よりも女子が約2倍以上の比率で障害になりやすいようです。また、視力以外の症状では視野、色覚異常、チック症状などがみられる場合もあります。

治療方法

まずは、ストレスの原因を突き止め、取り除きます。ストレスの原因(進学、受験、転校、いじめ、両親の離婚、別居、兄弟喧嘩等)を解決しないまま、治療を行っても、再発の可能性があります。原因を完全に排除するには周囲の人の理解と協力が必要となります。訓練や目薬を使用しながら経過を観察し、月に1回の心理療法による援助も行います。訓練や心理療法により、一気に視力が回復するお子さんもいます。
生活の中でお子さんの物を見るときの行動がおかしいと感じたり、見えていないのでは?と不安を感じた場合は一度眼科での検査を受診しましょう。また、疑問や不安がある場合はお気軽にお電話でご相談ください。

心理療法担当

安東 末廣(あんどう すえひろ)

◆臨床心理士
◆宮崎大学名誉教授 臨床心理学専攻

現在はスクールカウンセラーとして診療を行う一方、
講演会など幅広く活躍

(著書)『生き方支援の心理学』2012,北大路書房

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