VDT

情報機器作業従事者健康診断のご案内

パソコンなどのディスプレイを使った作業を日常的に1日4時間以上行う方を対象とした情報機器作

業従事者健診は、眼精疲労、頭痛、肩こりといった身体的な不調や、集中力低下などの精神的な不

調、ストレスの原因となる過度な負担を早期に発見するためのものです。

目の不調は、作業時間の長さだけでなく、遠視や乱視、加齢による調節力の低下、さらには眼疾患

が関係していることもあります。そのため、定期的な健診を受け、ご自身の状態を把握し、必要に応

じた対策を講じることが重要です。

検査内容

情報機器作業従事者健診では、視力と目のピント調節力に関する検査に加え、日頃の作業状況や疲労度についての調査を重視しています。視力検査では、裸眼、メガネ、コンタクトレンズ装用時の明視域(はっきりと見える範囲)を確認するため、遠く(5m)と近く(30cm)の2つの距離で測定を行います。明視域が狭いと、日常生活で見えにくさを感じ、様々な不調につながることがあります。

 健診中には、これらの検査結果と、普段の作業環境やライフスタイル、気になる症状などを詳しくお伺いし、無理に見ようとすることで目に過度な負担がかかっていないかなどを確認します。その上で、検査結果を踏まえ、改善点や具体的な対処方法についてご説明いたします。

○その他、必要な検査がありましたらご相談ください。

  所要時間:院内健診・・・約1時間~1時間30分
       出張健診・・・約20分

情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインとは

 厚生労働省は、パソコンなどの情報機器を用いた作業における労働者の健康管理について、平成14年に「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定し、事業者に作業環境の整備と従業員の健康状態の把握を促しました。その後、IT技術の急速な進展に伴い、職場における情報機器の種類や活用状況が多様化したことを踏まえ、ガイドラインの基本的な考え方は維持しつつ、作業区分の見直しと最新の科学的知見を取り入れ、令和元年7月にVDTガイドラインを廃止し、新たに「情報機器労働衛生管理のためのガイドライン」を定めました。当院では、この新しいガイドラインの健康管理に関する項目に基づき、情報機器作業従事者健康診断を実施しています。

健診で見つかる主な異常や疾患(疑い)

情報機器作業従事者健診は、視力や目のピント調節力を検査することで、日々の作業環境が適切かどうか

を確認し、必要に応じてメガネやコンタクトレンズによる調整や改善を行うことを目的としています。しか

し、良好な視力や視野を維持するためには、目が健康であることが不可欠です。そのため、当院の眼科健診

では、情報機器作業従事者健診と合わせて眼底検査をお受けいただくことをお勧めしています。眼底検査で

は、主に以下のような異常や疾患の疑いを発見することができます。

異常の疑いを指摘されたら精密検査を受けましょう

視野が徐々に狭くなる緑内障や、視野の中心が歪んだり見えなくなったりする黄斑部の病気は、日常生活
に不可欠な「見る」という行為の質を著しく低下させます。これらの疾患は、発見が遅れたり放置されたり
すると、治療の効果が得られにくくなることがあります。そのため、健康診断などで異常を指摘された場合
は、必ず最寄りの眼科を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしてください。
眼科健診に関するお問い合わせはこちら
「眼科健診」電話番号0985-23-6538

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